「これからのがん医療とケア 2～自分らしく生きる：治療と生活の両立～」登壇

2022年2月26日（土）オンラインシンポジウム「これからのがん医療とケア 2～自分らしく生きる：治療と生活の両立～」に登壇しました。

がんになったせいで、思うように生きられないと感じることは多々ある。

ただ、がんになったら、自分らしく生きなければらならないわけじゃない。僕も、がんになる前から、大して自分らしく生きられていたわけじゃないし。ある程度嫌なことは我慢し、周囲に迎合してた。

今日いただいた質問を見ていると、がんになったことで、「自分らしく生きる」を意識しすぎて、しんどくなってしまっている人も多いのではないかと感じた。自分らしく、やりたいことをやってキラキラするのも素敵だけど、やりたくないことをやらないことはそれ以上に大事だし、やりたいことをやらないことも、やりたくないことをやることも、それが自分の大切にしたいものを大切にするための選択なら、肯定してあげて欲しい。例えそれが他人からはネガティブに見えるものであっても。

がんを理由に何かを諦めなくてはならない社会は絶対に変えていきたい。だけど、「自分らしく」「治療と仕事の両立」といった考え方を、絶対的な価値観に据えて、自身を締め付ける必要は全くないと思う。やる選択、やらない選択、どんな選択であろうと、決断した自分を褒めてあげてください。

プレゼンの内容がちょっとキラキラ系になってしまいがちだったので、ディスカッションで、そのあたりのニュアンスが上手く伝わったらいいなぁ。時間がなくて早口になってしまったのは、本当に反省。。気づきに溢れる貴重な機会をありがとうございました！